印象が180°変わる注意すべき伝え方【上手い伝え方はイメージできる】
コップに半分も水がある。コップに半分しか水がない。
なぜ伝え方で印象が変わるのか?
伝え方一つで印象操作できる、2つのポイントを説明します。
ポイント①:人は無意識で認識している言葉をそのまま伝えようとする。
人それぞれ、価値観は異なります。
価値観は過去の体験からつくられ、そのとき体験して感じた内容を感覚の資産としてストックします。感覚の資産は、体験や学びにより更新され続けます。
以前は「多い」と感じていたものが、急に「少ない」と感じます。もちろん、その逆も起こります。
個数や金額、内容量、枚数など、特に数で表せるものは個々の価値観が明確に現れやすいです。
つまり、数で表せるものはその人の主観を挟む場合が多く、事実を事実として認識しにくくさせます。
ゆえに数を伝える場合は注意が必要です。主観を捨てて、事実のみを的確に伝える必要があります。そうしなければ、相手が数を数として認識しない可能性があります。
数を数として認識しないとは、数を伝えたかったにも関わらず、伝わっているのは数ではなく、その人の主観である場合です。
数を伝えるときは、主観を捨てる。
数を伝えられるときは、事実のみに耳を傾けることで、数が的確に捉えられるようになります。
ポイント②:伝え方一つで、相手の心をプラスにもマイナスにも操作できる。
この印象操作は、伝える側の信用が高ければ高いだけ、印象操作しやすくなります。
「○○さんがいっているから、確かだ」
と、無意識に想うようになります。
信用力のある人の一例をあげると、
- 学校の先生
- 会社の先輩
- 病院の先鋭
- 自分の好きな人 …etc.
が当てはまります。
上下関係ができている人や、自分が好意を寄せている人の言葉は、無意識に聞き入れやすくなります。
学校の先生から「80点もある」と「80点しかない」と伝えられるのとでは、印象が全く異なります。
80点を喜んでいるのに「80点しかない」と伝えられると、やる気が削がれます。
80点でがっかりしているところに「80点もある」と伝えられると、少なくともマイナスな感情は抱きにくいです。
そう考えると、どんな場合でも「~しかない」という言葉ではなく、「~もある」というプラスな言葉を使うほうが、相手にとってプラスに働きやすくなると言えます。
言い換えれば、プラスな言葉を選ぶことは、相手への思いやりであると感じます。
プラスな伝え方は、相手への思いやりになる
あなたは事実を正しく理解できていますか?
事実を伝える時、事実を装飾せずに伝える必要があります。しかし実際はできていない場合が多いです。
理由は、事実を理解する段階で、自分の価値観を基準にその事実を判断してしまいがちとなるためです。
人から人へと伝わった内容がどこかで変わっているとは、まさにこれです。
事実を理解する上で必要なことは、
・数字を数字として捉える
・情報の出どころを押さえる
ことが大切です。
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言葉は伝え方一つで、印象が全く異なります。
医者から、こう言われました。
「あなたの病気は、5年以内の死亡率が20%です」
こう聞くと、5年以内に多くの人が亡くなるんだ。私も死んでしまうのかな?と、気分が落ち込みやすくなります。
この言葉の意味をそのままで、伝え方を転換します。
「あなたの病気は、5年以内の生存率は80%です」
こう聞くと、5年以内に多くの人が生きている。私も大丈夫かもしれない!と、気分が上がりやすくなります。
言葉は伝え方次第で、印象が180°変わります。
ちなみに医者は前者のマイナスな伝え方をします。理由は、リスクを説明する必要があるためです。立場によって、伝え方は変わってきます。
たとえ前者の説明を受けたとしても、自分で後者の説明に転換させ、プラスな印象で捉える癖付けをする必要があります。それだけで気持ちが前向きに変わります。
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伝え方って、ほんとに大切です。
あなたがプラスなオーラを纏うのか、それともマイナスなオーラ纏うのか、伝え方一つで纏うオーラが変わってきます。
プラスな伝え方をする人は、プラスな伝え方をされるようになります。また逆も然りです。
どれだけ少なくても、どれだけ足りてなくても、
・こんなにまだあるじゃないか!
・0じゃないぞ!
・まだできる!
0ベースで全てをプラスに考え、プラスとして伝えることで、環境は好転すると感じます。