現代人が苦手な「待つ」の実践【今を生きる方法を考える】
現代人のほとんどが待てない。
「待つ」を理解し実践すると、心にゆとりができます。
ポイントは3つです。
ポイント①:今を生きることに繋がる
次から次へと流れる時間の中で、大切なことが見失いがちになっているのが、今の現代人です。
情報が溢れる時代、SNSやブログで、他人の人生の一部を垣間見れるようになりました。
欲しい情報が得やすくなった反面、嫉妬や妬み、不平不満からの自己嫌悪に陥り、自分の人生を見失いやすくなっています。
まさに、今を否定する行為です。
空間と時間の中に、今があります。
今、この場所。今、この時間。
今を生きる上で、大切な考え方は、
- 今、この場所が人生で一番だ
- 今、この時間が人生で一番だ
そう思い、信じることです。
今、命が尽き果てても、今が一番なら、人生は後悔なしです。
何をするにもワンテンポ遅らせて、考えを巡らせる。
これが「待つ」ということです。
次から次へと流れる時間の中で、自分はどう生きるのか。
少し待って、考えてみる。そして、行動してみる。これが大切です。
ポイント②:現代人は未来に囚われがち
先々を考えて行動すること。
あれしなくちゃ。これしなくちゃ。
「無駄に時間を過ごす」ことを、「時間の浪費」と無意識に認識しており、それをマイナス要素だと感じています。
先々を考えて行動することが軸になると、知らず知らずのうちに、未来しか考えられなくなります。
家族の時間を将来の昇進のために犠牲にしたり、周りのことに気が利かなくなってきます。
未来は今の積み重ねであることを、本質から理解すべきだと感じます。
ポイント③:「待てない」が現代人の特徴であるがゆえに、待たなくて済む社会構造になっている
- ファーストフードの提供時間
- エレベーターの閉めるボタン
- 近くにあるコンビニの存在
- 通販の1クリック購入
- 宅配の即日発送 …etc.
時間短縮が、利用する上での大切な選択の基準となっています。
特に顕著なのはスマホです。
サクサク利用できないものは、ストレスになる。待てなくする環境は身近にたくさん存在します。
だからこそ「待つ」実践が必要です。待てるは立派な、スキルです。
「待つ」ができれば、心の器が大きくなる
現代の社会の仕組みは、
- 待てない
- 我慢できない
そういう人が量産されやすい構造になっています。
家庭においては、
- 所得が少なく、稼ぐことに時間が取られる
- 共働きで、育児の時間が限られる
- 「時短」を生活に取り入れる …etc.
職場においては、
- ITの導入など、効率化を積極的に取り入れる
- 一つのお客様ばかりに時間がかけられない
- 無駄な残業を禁止され、詰め込まれる …etc.
などが、仕組みの一例です。
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「待つ」ことができると、寛容になれます。少しのことで動じず、慌てることが減ります。
- 子どものすることを飽きるまで見守れる
- 順番飛ばしに苛立たなくなる
- 会話が早口でなくなる …etc.
寛容になると、相手は心地よく感じてくれます。
少しのことで反応しなくなるため、安心感が別格です。
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過去に囚われない生き方。未来に囚われない生き方。
一番は、「今を生きる」ということです。
過去は変えられないですが、今は変えられます。今を変えようと思ったならば、過去の捉え方を都合よく変えて、今の活力にするのがよいです。
今が積み重なって未来があります。未来だけ見ている行動では、足元がふらつきます。
今を生きるためにも、何事にも待てる度量は必要だと感じます。