使うべき言葉と止めるべき言葉【言葉の力が無意識を支配する】
「ありがとう」の一言で救われる。「嫌い」と言われて心が苦しい。
なぜ人は、言葉に左右されるのか?
言葉がもたらす影響を、2つのポイントに沿って説明します。
ポイント①:人は必ず言語化して理解するため、言葉の意味を全身で受け止める。
一つ、例をあげます。
「頭が痛い」ことを、相手に伝えたい時、声・文字などを用いて、状況を伝えます。
状況を伝えられた側は、必ず相手の伝えたい内容を汲み取り、脳内で言語化します。この言語化により、状況を把握します。状況を把握して、はじめて行動に移します。
つまり、一旦必ず脳内で「言語化→理解する」という段階を挟みます。
「脳内で理解する」段階を挟む以上、すべての言葉を全身で受け止めることを意味します。
「がっかり」「物わかりが悪い」「バカ」「アホ」「嫌い」など、事実をその人なりに伝えているつもりでも、相手は言葉により傷ついている可能性は高いです。
傷つく言葉を伝えられた側は、どう思うのか?
- 自分って、そんな人なんだ。
- もう関わりたくないな。
- なんてひどい人だ …etc.
確実に言えることは、マイナスな感情になるということです。
マイナスな感情にさせる人の周りに、人は寄ってくるのだろうか?
答えは明確で、人が離れていきます。
つまり、マイナスになる言葉を使って損するのは、自分自身です。ゆえにマイナスな言葉はマイナスにならないように転換させて、伝え方を工夫する必要があります。
ポイント②:自分の言葉を一番聞いている人は、他のだれでもなく、自分自身です。
言葉を伝える際には、必ず言語化します。
自分の脳内でまず言語化を行い、後に言葉として相手に伝えます。その言葉は自分の声を通して、自分の耳で聞いています。
つまり、自分が話す時、
- 言葉をつくる
- 言葉を発する
- 言葉を聞く
の三段階で言葉を理解します。
そう考えると、言葉が自分の心をつくると言っても過言ではないです。
発する言葉で、環境が変わります。環境が人をつくります。
- 夢を語ると、夢が叶う
- 類は友を呼ぶ
言葉は習慣になります。習慣化されたマイナスな言葉は、意識的に正すことで直っていきます。
マイナスな言葉を使ってはならない
あなたはどんな言葉を使ってますか?
- 相手を励ます言葉は、相手の心をプラスにします
- 相手をケナす言葉は、相手の心をマイナスにします
日本には「言霊」という言葉があります。
言霊とは、言葉にあると信じられた呪力です。言葉は、現実になるということです。
- 良いことを言うと、良いことがやってくる
- 嫌なことを言うと、嫌なことがやってくる
理由はわからないけど、こんなことが起こりがちです。
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なぜ、言葉にはこれほどまでの力があるのか?
理由は、人は言語化することでしか意味を理解できないためです。意味を理解した後で、感情や行動に結びつきます。
「言葉 → 感情 → 行動 → 習慣 → 人生」
すべては言葉がスタートです。この「言葉」とは、「考え方」を意味します。
何を考え、何を伝えるのか。その考えを言語化することで、環境がつくられます。
運を引き寄せるのも、自分。
運を捨て去るのも、自分。
もし今、使っている言葉がマイナスであるなら、今を受け止め、意識して直すべきです。早ければ早いだけ、立て直しやすくなります。
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「言葉の暴力」という、言葉があります。
この言葉は、誰に対する暴力なのか?
紛れもなく、相手と自分自身に対する暴力です。
相手を傷つける以上に、無意識に自分を傷つけています。自分の傷を黙認するために、また言葉の暴力をふるいます。明らかに負のスパイラルです。
人は、考え方次第で変われます。
今を受け止め、自分ごと化しない限りは変われません。
- 上司、部下への言葉遣い
- 夫や妻への言葉遣い
- 子どもへの言葉遣い
- 友人への言葉遣い
- 親への言葉遣い …etc.
言葉遣いを見直すことで、環境は好転しやすくなると感じます。